メルマガ

挑戦の芽をつんでないか??〜『Winny』観て考えたこと〜

先日、映画『Winny』観てきました(`・ω・´)ゞ
超絶オモシロかった…!

映画『Winny』

今日は、Winnyを観ての感想と考えたことを…

Winnyとは…

Winnyとは…とネットで検索すると下記のような説明が出てきます。

2002年に開発されたPeer to Peer(P2P)技術を応用したファイル共有ソフト、電子掲示板構築ソフト。
利用者に悪用され、著作権を無視してコピーされたファイルの送受信など、深刻な被害を引き起こしたほか、暴露ウイルスと呼ばれるコンピューターウイルスの媒介やそれに伴う個人情報や機密情報の流出、児童ポルノの流通、大量のデータ交換に伴うネットワークの混雑などの社会問題に発展した
By Wikipedia

このWinnyの開発者が逮捕されて裁判にかけられたって実話が映画化されました。

コレは実話なので、何からがネタバレになるのか?ちょっと難しいところですが、
映画を先入観無く見たい方は以降の記事↓は読まない方が良いかも(笑)

Winny事件の争点は何か?

この事件の争点は、
「開発者に責任はあるのか?」です。

Winnyが著作権違反したアップロード・ダウンロードを大量に生んだのは事実ですが
Winnyを作った人に責任はあるのか??

みなさんはどう思いますか??

ココ、大事なポイントなので、
まずは自分の意見を持ってみて、
その上で、読み進めてみて下さい(`・ω・´)ゞ

開発者は責任に問われるのか?

実際にWinny事件を担当した弁護士さんは
コレを高速道路に例えてました。

高速道路を作った。
高速道路を走る車の中には悪質な運転をする人もいる。
高速道路が出来たことにより、被害の大きい交通事故が増えた。

この時、高速道路を作った人に罪はあるのか??

映画の中では包丁が例になってました。

傷害事件に使用された“包丁”を作った人に罪はあるのか?

無いですよね(◎_◎;)

この場合、『悪質な運転した運転手が悪い』で終わりますし
『包丁を作った人に罪があるわけない』ですよね?

そうなんです、Winnyの開発も同じことが言えるはずなんです。
開発者は新しい技術に可能性を感じて開発しただけ。
もっとイイ未来を引き寄せようとしただけ。
それなのに逮捕されてしまった。。。。

その後の日本はどうなったか?

Winnyが出てきた2002年とかその辺はまだYouTubeとか出てきてなかったんです。

このオモシロい技術で何ができるか?
世界が注目してたらしいですが
“日本”が潰しにかかった。

その結果、GAFAに世界は支配され、
日本経済は衰退してしまった。。。

もし、WinnyをどんどんUPDATEさせていってたら、
GAFAの一角は日本だったかもしれないと、割と本気で言われてます。

日本がYouTubeみたいなプラットフォームを作れない理由

Winnyも世界中で使われるプラットフォームになり得たけど
それをつぶしてしまったとも読めるのですが、
そもそも、日本人にはYouTubeみたいなプラットフォームを作れない“気質”みたいなものがあります。

YouTubeを作ったら、
・違法にアニメ等をUPされて産業が壊れる
・個人が過激が動画をUPして治安が悪くなる
等々、悪い使い方を想定して、そもそも作らないと言う安牌を切りがち。

悪い想定をすること自体は、全く悪くないのですが
それによって、開発や挑戦の芽を摘んでしまうのは悪手。

事実、Winnyには後のYouTubeにも負けない面白さがあったのに、
そして開発者の金子勇さんにはWinnyをどんどんUPDATEさせるだけの“才能”があったのに
その芽を摘んでしまってます。

※裁判中は、システム開発してはいけないそうです。
なので、裁判で争っている7年間、天才・金子さんはずっと何も生みだして無く、アイディアだけ貯めてた様な状態だったそうです。

仕事の場面に置き換えると

コレって、自分とは関係ない話では無く
割と身近な話だなと、私は感じました。

例えば仕事で…
自分が導入した新しい設備や新しいシステムを使用した際に、
今までなかった不具合が起きたり、、、
とか有りますよね。

これ導入したモノの仕様がそもそも良くなくて起きることももちろんあります。
げど、因果関係がない場合もあります。

何か新しいことをした際に、そのあと、何か悪いことがあると
“新しいこと”は変化点と言われて、実際は因果関係が無かったとしても
それがキッカケで起きたとか言われたりも実際します。

もちろん、想定される不具合は事前に潰しておかないといけないし、
自分が導入した設備で不幸なことが起きない様に、安全にはコストを割かないといけない。

けど、
角が取れすぎて、全く面白くない案になって実装されたり
安牌切り過ぎて、使い勝手悪くなってたり、
ましてや、「だったら現状維持で良くない?」とか開発や挑戦の芽を摘んでたりしないかな?と。

子育てにおいても

子供が新しい挑戦的なことをしたいと言い出した時

大人は今までの経験で、反対したりしますよね。

けど、自分が経験してない範囲のことでも自分が知らないからと言って否定的な意見を言ってしまったり。。。

ドラマで見るようなシーンですが、
意外と身近でも起きているかなと。

やってみないと分からない子どもの挑戦の芽をつんでしまってないか?
Winnyを観て、色々感じ、考えました。

映画のネタバレはしないですが、
最後のエンドロールで、ホントにグッと来て、
泣きそうになりました(>_<)
※けど泣かなかった(´・ω・`)

最後に…

Winny、世間的にはそこまで流行ってないようですが、
超オモシロかったです!

興味ある方は、 中田あっちゃんのYouTube大学でも解説されてましたので そちらだけでも観てみて下さい(`・ω・´)ゞ

因みに私はYouTube大学を観て、
完全にネタバレ状態で映画館に行きましたが
それでもオモシロかったです(>_<)

このWinnyは書籍版「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」(担当弁護士さんの著書)もあります。

Winny

こちらは、AmazonPrime会員であればKindle版は無料ですので、
興味ある方は是非読んでみて下さい。

Amazonリンクはコチラ→Kindle版『Winny 天才プログラマー金子勇との7年半』