サラリーマン術

ファッションに学ぶSDGs 〜【後編】ファストファッション〜

昨日は、映画「竜とそばかすの姫」観ました!
サラたのブログ、だいちゅんです。
夏休みにしたいことの1つは映画を見ることでしたが、叶いました。
そして、一言感想は「現代版“美女と野獣”って感じでこれはこれで面白かった」
個人的には“サマーウォーズ”や“バケモノの子”は越えなかったけど、細田守監督作品は前評判とか関係なく毎回観に行こうと思わせてくれる、私の中で“宮崎駿監督”的な存在になりつつあります。

今日は、昨日の【ファッション業界のSDGs:後編】を行きたいと思っています。
後編の今日は、“ファストファッション”について。

昨日は、「今の世の特に若者がサスティナブルを求めている事実をどう受け取るのか?」をファッション業界を例に学びましたが、今日は“ファストファッション”というジャンルについての学びを共有したいと思います。

それでは行ってみましょう!!

ファッションに学ぶSDGs〜ファストファッションについて〜

ファストファッションとは?

そもそも“ファストファッション”とは何だっけ?と復習しておきますと

ファストファッションとは…
最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態

大量生産を前提として作ることで価格を安価にして、人々が手を出しやすくしている産業です。
これ自体は悪いことではないと考えますが、『安価に作るために人件費が安い国で作っている』とか『大量生産が前提なので、売れない場合は大量処分することになる』という点が現在のSDGsに反しており、最近議論が活発化されてきております。

ファストファッションの起源

そもそも、ファッション業界は“春夏”と“秋冬”の大きく2シーズンに分けて販売をしており、商品開発は大体半年くらいかかる関係で、秋に次期“初夏”を予想するとか、春に次期“秋冬”を予想しながらモノづくりをする業界なので、どうしても当たりハズレが出る業界なんだそうです。

そこに、ZARAが服の製造L/T(リードタイム)革命を起こして、半年かかってた開発期間を約1ヶ月に短縮し、流行りをある程度捉えながらファッションを作れるようにしたとか。
このやり方が成功事例となり、H&Mが更に短いL/Tでモノづくりをして…とどんどんファッション開発のL/T短縮が行われ、“ファストファッション”と呼ばれるようになったそうです。

ユニクロもファストファッションと思われがちですが、開発の思想が異なり、『流行りというよりベーシックなアイテムがメイン』『シルエットや柄で勝負というより、“素材”で勝負』と言う考え方で、“ファスト”ではありません。
ヒートテックやエアリズムとか正に素材開発の技が詰まってそうですよね。いつも愛用しているので、毎年とは言いませんが着つぶしたら同じ商品を買い換えるって言う流行りとは違うサイクルでファッションを作っている。
(柳井社長は本当にスゴイ。。。)

ここで、ファッション界の伝説:ココ・シャネルさんの名言を紹介しますと

Fashion fades, only style remains the same.
流行は色褪せるけど、スタイルだけは不変なの。

Fashion is made to become unfashionable.
流行とは時代遅れになるものよ。

この名言が何年に言われたものかは分かりませんが、今も響く名言ですよね。
流行りを追うのは一時的にそれこそ『流行る』けど、それはやっぱり一時的で、サスティナブルとかエシカルとか言われる今の時代は長く使えるモノ、長く使う為にはどうしたら良いか?を考えられたモノを着ましょうよと言うメッセージかと思いました。

サスティナブルなファッションの最前線

エバーレーン(EVERLANE)はSDGsの最前線と言っても過言じゃない企業です。
何が違うかと言うと“徹底した透明性(Radical Transparency)”を理念に掲げ、製造業でタブーとされている『原価公開』と『製造工程の公開』を行なっているそうです。

原価とか公開したらモノが売れなくなるんじゃ?と思われる方は、サスティナブルって感覚をもう少し勉強しないといけません。
原価公開や製造工程の公開は、特にZ世代やミレニアル世代と呼ばれる若者から信頼を得ており、エバーレーンは若者ウケが超良いそうです。
(エバーレーンと検索すると同じような記事がたくさん出てくるので一度見てみてください)

技術が盗まれるとかは、もう既にこの時代コピーはどの業界もされ放題なので隠さずに公開した方が透明性があって信頼が勝ち取れる。
原価を公開しなくても、ファッションの製造原価が15〜40%くらいなことは知れ渡ってて、むしろ公開することで不当に安い賃金で働いている人がいないこと、劣悪な環境で働いている人がいないこと、環境への配慮が行われている工程であることが誰から見ても分かることの方が企業として得られるものがある。

プロセスエコノミー的な結論に今回もなってしまいますが、本当に裏までプロであること、誰に見せても恥ずかしくない工程であることが、現在の製造業では求められている。

高級レストランの厨房が綺麗で、そこで働く人たちが清潔で、細部までこだわった仕事をされている様に。
農家の方々が丹精込めて育てた“製造者の顔がわかる野菜”が市場の平均的な価格より高値で購入されている様に。

各プロセスで、個々の業務で胸をはれる仕事をすることがちゃんと評価される時代になってきたと思うと、SDGsって良い流れだなと感じます。

ファッションから学ぶSDGs 前後編 いかがだったでしょうか?

時を同じくして、オリエンタルラジオ中田さんがサスティナブルなファッションブランドを設立すると言われておりました。
こちらも超勉強になるので、約1時間と長いですが…(笑)是非見てみてください。

Good−Luck!!

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今日のまとめ

・流行りを求める消費者心理がファストファッションを産んでいる!
・長く使えるファッションを考えることもSDGs!
・『原価公開』『プロセス公開』がZ世代やミレニアル世代と呼ばれる若者から評価されている!